★ モーニントン鉄道（Mornington Railway Line）
＜オーストラリア・ヴィクトリア州の廃線紀行＞
最近この言い回しが定着してきた。「旅の第1の目的はスキーだっ！」が、しかし、この日の前後はスキー場に行く道が雪でクローズだった為に急遽レイルトレイルに行ってきた。結局天候不良の為、4日スキーの予定が1日しか滑られず、残り3日が廃線探訪になってしまった。最近このパターンが多い（泣嬉）
左図の解説だが、このビクトリア州は鉄道廃線の宝庫だ。オーストラリア全体が廃線が多いので、他の州と比較するとどれぐらいの廃率なのかはわからないが、ちょっと調べただけでも69路線もある。専用線なども入れると100以上あるのではないかと思う。
①オブンバレー鉄道（Oven Valley Railway）、③サウスギップスランド鉄道（South Gippsland Line）の一部区間、④モーニントン鉄道（Mornington
railway line）、⑥ギップスランド鉄道（Gippsland Line）の一部を、以上が今回リスク管理として事前に調べておいた路線です。このページでとりあげる②ラッシュワース鉄道は突発で検討した路線。⑤は偶然見つけた路線となっています。この他にも、トララルゴン（Traralgon）からマフラ（Maffra）経由ストラットフォード（Stratford）間の廃線。時間の都合で行けなかったワラガル（Warragul）からヌージー（Noojee）間の森林鉄道跡。タラロック（Tallarook）からマンスフィールド（Mansfield）間の廃線。スプリングハースト（Springhurst）からワガニャ（Wahgunyah）間、カルケアン（Culcairn）からコラワ（Corowa）間の廃線を検討した。
＜モーニントン鉄道の廃線について＞
さて、この路線の話に入るとします。（やっとかいっ！） この路線の名称はタイトルでもあるように、モーニントン（Mornington）鉄道で、図中の番号では④、起点はストーンニーポイント線（ line）のバクスター（Baxter）駅から分岐しており、終点のモーニントンまでの約10kmの路線でした。
起点のバクスター駅は1888年に開業し（現在も営業）、翌年モーニントンまで開通した。廃止は、1981年で約92年の間営業していた。モーニントンの観光局によると、旅客・農作物輸送を行っていたそうだ。
駅はバクスターから順にムアルーダック（Moorooduc）、モーニントンレース場（Mornington Racecourse） ナランビ道路（Narambi Rd）、16番地駅（Stoppong Place 16）、モーニントンの5つあったようだ。この内路線開業当時からあった駅はムアルーダックとモーニントンの2つで、1920年から1930年までの間は、16番地駅というモノがあったようだ。場所は特定できないが、地名やいろいろなサイトをみていると、ツーリスト鉄道区間にある現モーニントン駅のあたりにあったのではないか？と推測される。また1930年代から40年代まではレース場駅が営業しており、1960年代にタンティ保護区駅（Tanti Park）へ名称変更し営業再開があったようだ。1970年代には16番地停車駅も再開していたという記述があった。ナランビ道路駅に関しての記述は見当たらない。
現在この路線は、16番地駅をモーニントン駅とし、ムアルーダック駅までツーリストトレインとして運転している。停車はモーニントン駅、タンティ保護区駅、ムアルーダック駅の３つで、将来バクスター駅まで運転を行う予定があるようだ。自分が行った時は運休日だったが、毎週日曜日（除最終週日曜日）に運行しており、蒸気機関車を走らせているようだ。大人往復で14$AU（2010年）。
参考「Google Map」「Wikipedia」「Mornington Visitor Information Centre」「Mornington Railway Preservation Society」
初回探訪日：2010年8月13日
初回掲載日：2010年9月12日
