Otago Central Rail
 
■オタゴ中央鉄道の廃線 (Otago Central Disused Railway)
 
 この路線は、2005年のニュージーランドスキーの帰りにあった鉄道廃線の事を調べていた際に、その存在を知った。この路線はミドルマーチ(Middlemarch)からクレイド(Clyde)の区間がオタゴ・セントラル・レイル・トレイル (Otago Central Rai Trail) と言われるサイクリングのアクティビティとして整備されている。日本でいうところの廃線敷を利用した遊歩道であるのだろうが152kmもあるとはまったくもって驚くばかりだ!!ちなみにグーグルで検索してみると日本人も結構走りに行っているみたいですね!
 
 しかし、クルマでの軌道敷トレイルは禁止になっている為、側道から軌道敷に入って所々残っている遺構を見る事しかできないが、自分ようにクルマで廃線探訪派には大変デス!オフロードバイクのレンタルか、クルマに自転車を載せていくと結構楽しめるのかもしれません!
 
 この路線は、前述の通りオタゴ中央鉄道と呼ばれ、オタゴ州のゴールドラッシュによる貨物需要が元のようですが、家畜やガス等も取り扱っており貨物全般と旅客業務を行っていたようです。路線はダニーデン(Dunedin)近郊のウィンガトゥイ(Wingatui)で国鉄南島本線から分岐し内陸のクロムウェル(Cromwell)まで延べ235kmを走っていたという記述がありました。1879年7月に起工し、起点から27kmまで開通したのが1889年、クロムウェルまで全通したのが1921年で、1976年に一般旅客(通勤とか?)が廃止され、1979年にはダニーデン−クロムウェル間で観光列車が走り一定期間営業、1980年からクロムウェル−クレイド間がダム建築の為、廃線・ダム湖底化し、1989までダム建設資材運搬に使用され後、1990年4月30日に廃止されています。
 
 この中で、1987年からは、ダニーデンからミドルマーチ(Middlemarch)までの間、タイエリ渓谷鉄道(Taieri Gorge Railway)として夏の観光列車を現在でも走らせています。
 
 おそらくだが、駅はミドルマーチからンガプナ(Ngapuna)、ロックアンドピラー(Rock and Pillar)、ハイド(Hyde)、ティロイティ(Tiroiti)、ココンガ(Kokonga)、ワイピアタ(Waipiata)、ランフリー(Ranfurly)、ウェッダーバーン(Wedderburn)、アイダバレ(Ida Valley)、オトゥレファ(Oturehua)、ラウダー(Lauder)、アウリポ(Auripo)、オマカウ(Omakau)、チャットクリーク(Chatto Creek)、ギャロウェイ(Galloway)、アレクサンドラ(Alexandra)、クレイドレイルヘッド(Clyde Railhead)、クレイド、クロムウェルの20箇所ある事になっている。が、レイルトレイルのチェックポイントなのか、廃駅ポイントなのかは不明。今回はクロムウェルからランフリーまでを探訪した。
 
 別の路線でも触れているが、クロムウェルから先、ワナカまで接続する計画があったようです。
 
◆ 簡単スペック
 
 開   通  1889年  廃   止  1990年4月30日
 区   間  クロムウェル(Cromwell) − ミドルマーチ(Middlemarch)間    約172km
 調査・撮影  2009年 8月
 
 参考資料:「google map」、「www.taieri.co.nz」
 
 
 オタゴ中央鉄道の廃線       
 
 更新日:2010年 5月9日
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@ 路線略図、水色線がタイエリ渓谷鉄道部分。赤点線がオタゴ中央鉄道廃線部分。 A 写真はアクセスした順で掲載していきます。なのでクロムウェルから!街の入口にあるモニュメント。野菜や果物が有名らしい!
B ゴールドラッシュ当時の建物がクロムウェル南部、クルーサ川沿いに記念館として残されています。鉄道は、このクルーサ川の対岸にあり、鉱山に直接入っていたようです。現在では湖の底に沈んでおり痕跡はみあたりません。 C クレイドの鉄道博物館にあったクロムウェルの写真。中央の2本のもみの木のやや手前がBの写真になる。
D クレイド駅跡。駅舎はミュージアムになっているがNZの冬期は閉鎖されている。ホームやレールがあるが当時のままかどうかはわからない。 E クレイド駅からクロムウェル方向を望む。この駅までの路線は1907年に完成したらしい。
F クレイド駅の遺構? G 駅博物館にあった1950年のクレイド駅の写真
H 廃線間近(1990年ごろ)のクレイド駅。クロムウェル方向をみているようです。 I 駅舎から出るとこのようにトレイル道(バイク・自転車・徒歩)に整備されている。
J この路線の駅だった所や拠点は、レイルトレイル用の案内ボードがある。ちなみに、クライド・レイル・ヘッド駅跡地だ。 K クライド・レイル・ヘッド駅の在りし日の姿。
L コンクリートが新しいがクライドレイルヘッド駅のホーム跡。 M 木製の車止めが残っている。
N 駐車場にはレールを使った輪留めがある。この後は完全なサイクリングロードとなってアレクサンドラに続く! O アレクサンドラのホーム跡。駅舎やレールなどは一切残っていない。クライド・レイル・ヘッド方向(ここまでずっと直線)をみています。
P 随分と長いホーム後。ミドルマーチ方向を見ています。 Q ホームのスロープ部
番外編1 探訪を終って滞在先のワナカに戻る途中、アレクサンドラにあったレストラン(i-Siteの正面)。 番外編2 アレクサンドラのレストランで食べたなんとかっていう名の鶏肉料理。NZであんまり美味しいと感じた料理は無かったが、ここは美味しかった!!
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