Disused Railtrail in Australia
 
■オーストラリア・ヴィクトリア州 南ギプスランド鉄道(South Gippsland Railway)
 
 
<オーストラリア・ヴィクトリア州の廃線紀行>
 
 最近この言い回しが定着してきた。「旅の第1の目的はスキーだっ!」が、しかし、この日の前後はスキー場に行く道が雪でクローズだった為に急遽レイルトレイルに行ってきた。結局天候不良の為、4日スキーの予定が1日しか滑られず、残り3日が廃線探訪になってしまった。最近このパターンが多い(泣嬉)
 
Closed railway in Australia 左図の解説だが、このビクトリア州は鉄道廃線の宝庫だ。オーストラリア全体が廃線が多いので、他の州と比較するとどれぐらいの廃率なのかはわからないが、ちょっと調べただけでも69路線もある。専用線なども入れると100以上あるのではないかと思う。
 
 @オブンバレー鉄道(Oven Valley Railway)、Bサウスギップスランド鉄道(South Gippsland Line)の一部区間、Cモーニントン鉄道(Mornington railway line)、Eギップスランド鉄道(Gippsland Line)の一部を、以上が今回リスク管理として事前に調べておいた路線です。このページでとりあげるAラッシュワース鉄道は突発で検討した路線。Dは偶然見つけた路線となっています。
 
 この他にも、トララルゴン(Traralgon)からマフラ(Maffra)経由ストラットフォード(Stratford)間の廃線。時間の都合で行けなかったワラガル(Warragul)からヌージー(Noojee)間の森林鉄道跡。タラロック(Tallarook)からマンスフィールド(Mansfield)間の廃線。スプリングハースト(Springhurst)からワガニャ(Wahgunyah)間、カルケアン(Culcairn)からコラワ(Corowa)間の廃線を検討した。
 
 
<South Gippsland railway line 南ギップスランド鉄道の廃線について>
 
 さて、この路線の話に入るとします。(やっとかいっ!) この路線の名称はタイトルでもあるように、南ギップスランド鉄道で上図ではBの路線になります。
 

オーストラリア廃線紀行マップ 〜 メルボルン 南ギップスランド〜
 
 この路線は、クランボーン(Cranbourne)のメルボルン寄りにあるダンデノング(Dandenong)駅からギップスランド鉄道の支線として、ウッドサイド(Woodside)まで、Vライン(ビクトリア州鉄道)として走っていた。グレートサウザーン鉄道とも呼ばれていたようだ。現時は起点のダンデノングからクランボーンまでは、現在は州都であるメルボルンとをつなぐ Metropolitan trains として運用されている。

 
 1890年に、ニョーラ(Nyora)の先にあるロック(Loch)まで、翌年はリーオンガサ(Leongatha)まで、1892年にアルベルトン(Alberton)、ポートアルベルト(Port Albert、上図ではAlbertonからの支線終点位置)まで、1921年にはウッドサイド(Woodside)まで路線開業した。
 
 廃線時期を見てみると、ヤラム(Yarram)−ウッドサイド間が1970年代初頭に、(・・・なんだか宇宙戦艦ヤマトみたいだ・・・) ウェルシュプール(Welshpool)−ヤラム間は1987年に、はっきりとした記載を確認できなかったが1993年7月24日を最後にウェルシュプール−クランボーン間が旅客が廃線、1998年で貨物も含め完全廃線となったよです。
 
 今回の探訪はクランボーンからニョーラまでで、その間にあった駅は、起点のクランボーン、クライド(Clyde)、トゥーラディン(Toordin)、ダルモア(Dalmore)、クー・ウィー・ラップ(Koo Wee Rup)、モノミース(Monomeith)、カルダーミード(Caldermeade)、ラング・ラング(Lang Lang)、ニョーラの9駅。
 
 また、1994年から今日まで、ニョーラ−リーオンガサ間が南ギップスランド観光鉄道(South Gippsland Tourist Railway)として運用されている。リーオンガサから以東はレイルトレイル(廃線敷利用した遊歩道)化されている。
 
 地図で書くと広さが伝わらないが、今回たどった部分は、クルマで約1日かかっている。次の機会があれば、支線など含めいろいろ見て回りたいが、ネット上の検索だと、遺構らしい遺構がなかなか見つからない。あっても個人農場敷地内にありアクセスできない場合が多いようだ。
 
 参考「Google Map」「Wikipedia」
 
 
 南ギップスランド鉄道       
 
 
 初回探訪日:2010年8月12日
 初回掲載日:2010年10月2日
 
 
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@ 簡単マップです。このページではクランボーン駅からクレイド駅直前までを取り上げています。 A クランボーン駅構内。このホームは現在メルボルン・メトロとして使用されています。
B 南ギップスランド鉄道時代はこちら側にもレールがあったようです。 C クランボーン駅以西は廃線になっています。
D サウスギップスランドハイウェイに丸埋めされた踏切。そういえば、この辺りで、オービスによってスピード違反を取られてしまった・・・(涙) E 今はもう動かない・・・踏切設備
F もう一丁! G クランボーン駅側をみています。
H 変電設備後跡? I Hの所にあった・・・これなんだろう?碍子でスパーク飛散防止をしているけど・・・
J 朽ちて行く通信柱。 K ナル・ワーレン道路を横切る廃線跡。
L ナル・ワーレン道路の踏切跡。クランボーン方向をみています。 M Lの反対方向をみています。2015年を目処に、2億ドルをかけてクランボーン東駅を造り、メトロを伸延するそうです。路線の見えなくなっている辺りが東駅予定地。
N バーウィック・クランボーン道路をクロスする廃線跡。路線の先の森の部分が前述の東駅予定地。 O ちょっと別角度で!
P 拡大!レールが歪んでいます。 Q Pの反対側!
R クライド・ファイヴ・ウェイズ道路手前の廃線跡。クランボーン方向です。 S Rの反対側。この先クライド駅方向へ向かいます。
番外編1 ん?どこかで見たことが・・・ロックウッド?? 自職場ではロックアウトの標記なのだが・・・ 番外編2 クランボーン駅に停車していたメトロの車両。
番外編3 愚かな総理? 番外編4 何度も言う!旅の第1目的はスキーなのだ。
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 南ギップスランド鉄道       




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